過去2年間はコロナ大流行が繰り返される環境下で、手洗い/咳エチケットの徹底、ソーシャルディスタンス維持、マスク着用、接触/移動制限/ロックダウンなどが奏功し、通常のインフルエンザは全くと言っていいほど流行しませんでした。
しかし、今年は以下の理由から、ちょっと真面目にインフルエンザの大流行のリスクを心配すべきと言われています。
- 上述のような厳しいコロナ対策(インフルエンザにも有効な衛生措置)が今後徹底されることはなく、人々のガードは自然と甘くなる。
- 直近2年間流行がないので、多くの人々は「少しかかってから直る」という例年特段意識せずに繰り返しているプロセスを経ておらず、インフルエンザに対する免疫が落ちている。
- これまでコロナ対策一辺倒だったため、殆どの人が最近インフルエンザの予防接種を受けていない。
- 直近2年間流行がないので、どの種類のインフルエンザが流行するかの予想/適切なワクチンのタイムリーな開発が難しい。
下図はスペイン風邪(全世界で1億人以上が死亡したとされる)流行当時の様子(米国)ですが、せっかくコロナを克服してもすぐまたインフルエンザでこうなってしまうようなことがないよう祈るばかりです。スペインかぜ - Wikipedia