日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230127 ドイツifo雇用バロメータ改善

ifo Beschäftigungsbarometer gestiegen (Januar 2023) | Fakten | ifo Institut

 

先ほどifoから1月の「雇用バロメータ」が発表され、改善が続いていました。

 

業種別にみると、以下のような感触になっているようです。
①製造業(左上)では、機械と電子中心に強気化
②サービス業(右上)では、ITサービスで大手で解雇された人材を中小が積極採用
③商業(左下)では、強気と弱気がほぼ拮抗
④建設業(右下)では、業況が厳しい割には人手不足の方がまだ深刻

 

採用意欲を示している同バロメータは求人数(赤)の先行/同時指標になりますので、求人数が高水準で下げ止まったということを意味しています。
オンライン求人数(青)も強いままなので、これらを総合的に見て、就業者数(緑)はしっかり推移しそうだ(そう簡単に崩れそうにない)と判断できます。

 

こういう状況ですので、一昨日こちらの投稿でご紹介した直近の政府公式予測でも

20230125 ドイツ政府年次経済報告のポイント - 日独経済日記

                               2022年   2023年   2024年

実質GDP                  1.9%                0.2%               1.8% (今年▲0.4%から上方修正)

失業率                      5.3%                5.4%               5.2% (ほぼ上がらない)

と、今年低成長でも失業率はほぼ悪化しない、ということになっていました。

 

なおifo研の月次アンケート3本柱「景況指数」「輸出期待指数」「雇用バロメータを中心とする各種アンケート調査結果はこちらのリンクからアクセスできます。

https://www.ifo.de/umfrageergebnisse