本日ifoから発表された「ifo輸出期待指数」がプラス圏にしっかりと回復してきています。最近ずっと悲観的だった化学業界で見通しが好転しているとのことです。恐らく、
①海外経済の減速が恐れていたほどひどいものではなく(中国ゼロコロナ撤廃の影響も大きい)、
②厳しい冬の到来によるエネルギー不足や価格高騰といった足かせも当面回避できそうだ、
ということがセンチメント改善につながっているものと思われます。
https://www.ifo.de/fakten/2023-01-26/ifo-exporterwartungen-gestiegen-januar-2023
コロナ後は同指数(赤)と実際の輸出(緑)が結構ずれていますが、受注が強くても(赤が押し上げられる)人手・部品不足/サプライチェーン障害なのため生産が追いつかず、出荷(緑)が遅れていることが原因と思われます。
今後の輸出の軌道は読むのが難しいですが、指数がコロナ前の水準で底打ちしているので、積み上がった受注残をこなしながら出荷/輸出は高水準を続け、輸出の落ち込みはわずかなものにとどまるのではないかとみています。