日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230728 ドイツ第2四半期実質GDP前期比フラット

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/07/PD23_299_811.html

 

今朝発表されたドイツ第2四半期GDPは前期比フラットと市場予想の+0.1~0.3%より弱目ではあったものの、第1四半期分が前期比▲0.3%から▲0.1%に0.2%上方修正されていましたので、全体としてみれば概ね市場予想通りの結果となりました。

水準で見ると冒頭の図の通り、昨年以降ほぼ横ばいが続いている状況ですが、3期連続の前期比マイナスは何とかギリギリ回避された格好です。

画像

 

但し、このようにGDPが低迷して見えるのはあくまでインフレ(デフレータ)のせいであって、第2四半期の名目GDP(金額)は+6.5%も増えています。企業の売上・利益・株価はそれくらい伸びて当たり前ということになります。

 

6月以降の内外有力機関(11社)によるドイツのGDP予測単純平均値は今年通年で▲0.35%となっていますが。。。

今後第3四半期、第4四半期とゼロ成長でも通年▲0.24%で着地できる感じになっています。

 

ifo研のifoCASTも第3四半期ほぼフラット(前期比▲0.06%)を予言しています。

https://www.ifo.de/en/ifoCAST

 

但し、ドイツ経済省のGDPナウキャストが第3四半期の前期比▲0.9%を示唆する非常に弱いものになっているので、通年▲0.35%の達成が容易になったとはまだまだ言いづらい状況と思います。

 

<ドイツ経済の対中依存度解説>

 

<ドイツで生き残るためのビジネス塾>

www.newsdigest.de