https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/07/PD23_299_811.html
今朝発表されたドイツ第2四半期GDPは前期比フラットと市場予想の+0.1~0.3%より弱目ではあったものの、第1四半期分が前期比▲0.3%から▲0.1%に0.2%上方修正されていましたので、全体としてみれば概ね市場予想通りの結果となりました。
水準で見ると冒頭の図の通り、昨年以降ほぼ横ばいが続いている状況ですが、3期連続の前期比マイナスは何とかギリギリ回避された格好です。
但し、このようにGDPが低迷して見えるのはあくまでインフレ(デフレータ)のせいであって、第2四半期の名目GDP(金額)は+6.5%も増えています。企業の売上・利益・株価はそれくらい伸びて当たり前ということになります。
6月以降の内外有力機関(11社)によるドイツのGDP予測単純平均値は今年通年で▲0.35%となっていますが。。。
今後第3四半期、第4四半期とゼロ成長でも通年▲0.24%で着地できる感じになっています。
ifo研のifoCASTも第3四半期ほぼフラット(前期比▲0.06%)を予言しています。
但し、ドイツ経済省のGDPナウキャストが第3四半期の前期比▲0.9%を示唆する非常に弱いものになっているので、通年▲0.35%の達成が容易になったとはまだまだ言いづらい状況と思います。
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