ドイツの医師協会が「今年はインフルエンザに要注意」と警告を発しているので、そのポイントを以下整理しておきます。
- オーストラリアを中心とする南半球でのインフルエンザ流行は、今冬に北半球での同様の流行を引き起こす可能性を格段に高めている。
- 3年間にわたるコロナ流行で、ほとんどの人がインフルエンザワクチンを打っておらず、感染による免疫も少ないので、リスクが高い。
- 通常のクリスマス後ではなく、今回は10月あたりからのインフルエンザ流行を警戒しておくべき。
- インフルエンザ予防接種は9月あたりに打っておいた方が良い。
- 今回流行する可能性が高いのは、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)で新しいものではないが、高齢者や免疫力が低下している人だけでなく、新生児や乳児にも重篤な呼吸器疾患を引き起こす可能性があり、侮れない。
- ドイツでは昨冬以降、解熱剤など小児用医薬品がかなり品薄になっている。子を持つ親としては、解熱剤などを手当てしておいた方が良い。
<関連参考データ>
●オーストラリア(南半球なので今が冬)でのインフルエンザ感染者数(今年:赤線)は数としては特段多くないものの、症状が重篤で多くの子供もやられているので決して侮れないとのこと。
●現時点でのドイツのインフルエンザ感染率(赤線、1週間の累計感染者数/人口)は2017年以降で最も高い水準になってきました。
●ちなみにコロナの方はほぼ完全な沈静化に成功しており、現時点で再流行は特段心配されていません。