日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230814 世界で進む高齢化

https://www.un.org/development/desa/pd/sites/www.un.org.development.desa.pd/files/undesa_pd_2023_wsr-fullreport.pdf

 

国連が発表した上記レポートから(日独関連の)興味深いデータをピックアップしておきました。ご参考まで。

 

<世界全体で進む高齢化>

  1. 1950年から2021年までの間に世界の平均寿命は25年も伸びた
  2. 世界の65歳以上の高齢者数は、2021年の7億6,100万人(10人に1人)から2050年には16億人(6人に1人)と2倍以上増加する。
  3. 80歳以上の高齢者はそれ以上に急ピッチで増加する(1.6⇒4.6億人)。
  4. 高齢化は不可逆的な世界的トレンド。長寿化と小家族化は比較的若い人口の国でも進んでいる。
  5. 少子化が進むにつれ、若年層と生産年齢人口のシェアは減少する。
  6. 高齢化の進展は、より健康で長生きをする人が増えることを意味する(過度にネガティブに捉えるべきではない)。
  7. 高齢者の割合は現時点では北米とヨーロッパで高いが、今後30年は、北アフリカサブサハラ西アジアで高齢者数が最も急速に増加する。
  8. 女性は男性より長生きし、高齢になるほど女性の割合が高くなる。

 

●2021年時点で65歳以上のシェアは日本が30%(1位)、ドイツが22%(8位)となっているが、2050年には中国/香港(41%)、韓国(39%)が日本(38%)を追い抜いている。

 

●健康関連支出(GDP比)はOECD内でドイツ2位、日本5位とかなりの高水準(1位は米国)。

 

●介護費用の政府負担(GDP比)は日本1.8%、ドイツ1.6%と共に大き目ながら、ドイツでは自己負担もGDP比0.5%と相応に大きい。

 

 

●年齢と一人当たりの所得(紫)/消費(緑)の関係。

 貯蓄が可能なのは20代後半から60手前まで