https://www.ifw-kiel.de/publications/news/kiel-institute-autumn-forecast/
ポイントをごく簡潔にまとめると以下の通り:
- 年前半に予想された回復の兆しが全く確認できなかったので、経済成長率を大幅下方修正。
- 今年は▲0.1%(前回+0.2%)、来年は+0.5%(+1.1%)どまりで、2年連続の小幅マイナス成長に陥る。
【筆者注】これまで今年は+0.1~0.3%という小幅プラス予想が多かったが、いよいよマイナス予想に舵を切る大手が出始めている。 - 四半期の走りは下図の通りで、前期比+0.2%(潜在成長率フラットくらい)しか期待できない。
- 2026年は+1.1%を見込むが、うち0.3%ptは営業日数が多いことによるもの。
- インフレは来年以降2%に収まるので、ECBは2025年9月までに、政策金利を2.25%に引き下げる見込み。
- 経常黒字はGDP比6%超の高水準を維持(冒頭図最下段)。
- ECBの金融引き締めに加えて、ショルツ政権の経済無策/緊縮財政、産業界における構造シフトの遅れ、難民問題などが経済の足かせとなっている。