現時点でドイツ経済予測のメインシナリオと位置付けてよいドイツ5大経済研究所秋季合同経済予測の結果(10月14日発表)をまとめておきます。
今後2年以上にわたって潜在成長率(+1.0~1.2%)を大きく上回る力強い経済成長が続き、雇用も堅調に推移する中、来年のCPIが+2.5%と高止まりするという予想になっています。
+2%超のインフレを「一時的」とみなして2年間も放置すれば、労組が賃上げに強気になり、インフレ期待も定着してしまうので、普通のドイツ人の目には「ECBは(南欧諸国に配慮しすぎて)とんでもない金融政策をいつまでも続けている」と映りやすくなっています。
なお、内外主要機関の経済予測(の分布)は以下の通りです。
上記5大研の予測はこれらを平均したようなもので、今のところドイツ経済指標は概ねこの予測に沿った走りとなっています。