本日こちらにドイツ5大研(ifo、DIW、IfW、RWI、IWH)の経済見通しが発表されました。 http://gemeinschaftsdiagnose.de/
経済成長(実質GDP)とインフレ(CPI)の水準自体は、概ね最近の他機関予測と同じくらいで特段新味はないのですが、レポートの中にはいくつか興味深い分析やデータが含まれているので主なものを簡単にご紹介しておきます。
【内外主要機関によるドイツ経済予測一覧】
●ベースシナリオにおけるドイツ実質GDP軌道 今年+2.7%/来年+3.1%
●ベースシナリオでもインフレは高止まり 今年+6.1%/来年+2.8%
●アフターコロナのリベンジ消費は今年半ばに一気に噴出
●今年後半以降、エネルギー/環境対応や軍拡でかなり強めの設備投資が期待できる
●予測の前提~ECBはRefi金利を今年末0.25%、来年末1.0%まで引き上げ
●ロシアからのエネルギーを全面禁輸とした場合(リスクシナリオ)の原油(ブレント、左)、天然ガス(TTF、右)価格推移予測(黒線はベースシナリオ)
リスクシナリオでのGDP軌道 今年+1.9%/来年▲2.2%(ベース比▲0.8/▲5.3)
リスクシナリオでのCPI軌道 今年+7.5%/来年+5.0%(ベース比+1.2/+2.2)
ドイツ 28.9% / 9.5% / 53.7% ~石炭は国内でも採れる
ユーロ圏 20.4% / 13.9% / 34.9%
EU27 22.2% / 10.2% / 38.7%