本日発表されたドイツ1月ifo景況指数は、期待指数を中心に市場予想以上の反発(95.7 VS 市場予想94.7)を見せていました。昨年後半はずっと下げ止まらなかったので、久々の朗報と言えます。
https://tradingeconomics.com/germany/business-confidence
景気サイクル的にはまだまだ厳しい局面にあるというべきですが、今後は、
①製造業の(サプライ障害で応え切れていない)受注残の異常な積み上がりと、
②コロナ/オミクロンさえ収まればいずれ必ず出てくるリベンジ消費
がサポ-ト材料として控えていますので、左下に引き込まれるというよりは、右上に上がってくると思います。
オミクロン急拡大(ドイツでは世界一厳しい各種行動制限実施中)という環境下でもサービス業(右上)と商業(左下)を含む全産業で期待指数が改善している点が今回特徴的です。製造業(左上)の安定的回復基調については、直接ifoからの解説はありませんが、PMIのコメントから推察してサプライ障害改善の手応えによるものと思われます。
●ドイツ総合PMI(昨日発表)~他国のトレンドに逆行して予想外に大きな反発を見せています。オミクロンを過度に悲観することもなく、サプライ障害にも改善の手応えがあったと評価されています。
http://www.markiteconomics.com/Public/Home/PressRelease/751c63e634154d0ba4bc40875029a0bf
【昨日コメント】
20220124 ユーロ圏とドイツの総合PMIについて - 日独経済日記 (hatenablog.com)
●WAI:ドイツ連銀週次景気活動指数(一昨日発表)~直近ややダレ気味ですが、しっかりプラス圏内で推移しており、GDPで前期比+0.6%程度に相当するということですから、概ねPMIと整合的と言ってよいと思います。
https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex