先ほどのドイツ連邦統計局発表によると、7月の農産品の生産者物価(CPI食品部分~ウェート1割程度~および農家所得の先行指標)は、以下の通り高どまっていました。
前年同月比+33.4%(前月比▲0.8%)
うち植物系(野菜、果物など:青) +25.8% ~ピークアウト/低下トレンド
動物系(肉、魚、乳製品など:赤)+38.8% ~上昇傾向継続
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2022/09/PD22_386_61211.html
米国と異なり、欧州のエネルギー価格は来年初頃までCPI低下に寄与しそうにありませんし、上記で見る限り食品価格の川上インフレ圧力も収まっていないので、欧州でインフレにピークアウト感が出るのはまだ当面先と覚悟しておくべきかと思います。
<ご参考> 現行CPIインデックス内の品目別ウェート(ドイツ語)
【食品・飲料(アルコール除く)】 9.685%
- 食品計 8.487%
パン 1.503%
肉 1.860% (豚0.3、牛0.2、鳥0.2、ソーセージ0.8)
魚 0.317%
乳製品・卵 1.419%
油類 0.234%
果物 0.888%
野菜 1.108%
砂糖・菓子類 0.712%
その他調味料等 0.446% - 飲料計 1.198% (アルコール類は別:1.696%)