「地球温暖化によってドイツで今後何がどう変わりそうか」というテーマについて、ドイツのメディア等で言われていることを日々フォローして書き溜めているのですが、現時点での断面を以下ご紹介します。
日本の将来を考える上でも何らかの参考になりうるものと思いますので、今後も随時加筆修正/アップデートしてゆきたいと思っています。
- 熱波/干ばつ/水不足/山火事、集中豪雨/雹などの異常気象が増える
(足元運用資産価格低下+保険金支払い増で保険会社苦しい) - 銀行/金融監督当局のリスク管理が非常に困難になる
- 亜熱帯型の変な病気(特に蚊に運ばれるもの)が増える
- ぜんそくやアレルギー用の静養地も見直し不可避
- 生物多様性が失われる
(その結果最終的にどんな影響が出るか誰にもわからないところが怖い) - 生活に必要な水/工業量冷却水が不足する/水運にも支障
- 木が枯れて森がどんどん小さくなる
- 都市部では夏の気温が40度以上になる
(ベルリンの気候は南仏トゥールーズ並みに/熱波による死者も増える) - 海面が上昇する/砂浜が消滅する/サンゴが死滅する
- 輸出依存のドイツ経済は、海外での影響のとばっちりを受けやすい
- 家畜の飼育が困難になる
- 農産品の採れ方が激変する
(イギリスやドイツでよい赤ワインが取れるようになる) - エネルギー需給が激変する
(エアコンやEVで激増する電力需要を太陽光や風力で賄えるか) - ドイツ人の旅行先が激変する
太陽を求める南欧/地中海のリゾートの魅力は大幅に低下
歴史的庭園の手入れは困難
スキー場は激減/ドイツで生き残るのは二つ程度か
山は氷が解けて滑りやすくなる
水没する空港多数 飛行機を襲う乱気流も多発 - ゆっくりした重大な変化に対して民主政治(政治家の任期が4-5年)では対応困難
- 他者を思いやる余裕がなくなり、極右/ポピュリズムが台頭しやすい
- 国際社会が不安定化する
- 難民問題がより深刻化する
- 環境に優しいフリの詐欺(Greenwashing)が横行する
- 肉食が激減し、昆虫食が増える
- 誰にも確たることが言えないので、不透明感が高まる