今後正念場を迎えるドイツ経済をモニタリングしていく上で、ドイツ連邦統計局のこちらの経済総合サイト（以下リンクの通り英語版あり）が大変便利ですので、特筆すべき（普段あまり見かけることのない）チャートを中心にご紹介しておきます。
https://www.destatis.de/EN/Themes/Cross-Section/Corona/Economy/context-economy.html
元々はコロナ勃発後に、少しでも経済の足元の状況を正しく把握できるように、という目的で始まったサイトなのですが、今冬くらいが一番その真価を発揮してくれる時期になりそうです。
●各種運送データを見る限り、まだ特段鈍化している感じではありません。
●製造業受注では化学（青）の軟調が目立ちますが、受注残（２つ目のチャート）はどこも高水準です。
●ホテル・レストランはほぼコロナ前まで回復しています。
●金利上昇で流石に住宅ローンは激減（今年：赤）しています。
●コロナ以降、破産件数はずっと定位安定しており、今のところ増加に転じる兆しは見られません。
●デフレ的危機だったリーマンショック後と異なり、最近の高インフレ局面では税収が大きく増加しています。
