今まさにドイツ連邦統計局による2022年ドイツ年次GDP統計の発表が進んでいるところですが、2022年第4四半期は下図のように前期比ほぼ横ばいの着地となった模様です(公式発表は1/31から1/30に変更されました)。
Pressekonferenz "Bruttoinlandsprodukt 2022 für Deutschland" - Statistisches Bundesamt (destatis.de)
当ブログで何度もご紹介している、ドイツ経済省やドイツ連銀のGDPナウキャスト(前期比+0.1~+0.2%を示唆)と整合的内容です。
以下のような「(エコノミスト)市場予想」だけを見ている人たち/マーケットは、まだ大きめのマイナス(▲0.6%あたり)を見ているかもしれないので、一応ご注意ください。
有力な景気先行指数はこの通りの軒並みメチャ弱いので、大きなマイナスを予想するのも無理はないのですが、1月30日の公式発表に向けて実際の集計作業を進めている統計局が「ほぼ横ばい」だと言っているので、もうそちらを信じた方がよいです。
昨年第4四半期結構踏ん張ったため、昨年通年では前年比+1.9%成長と、なかなか健闘したということになっています(ドイツ連銀の直近の見立ては+1.8%だった)。
健闘の主因は個人消費(リベンジ消費で前年比+4.6%)でしたが、過剰貯蓄はインフレで吐き出したので、今年はあまり期待できません。