フランクフルトでのバンカー不足問題について、今朝のフランクフルターアルゲマイネ紙に興味深い解説記事(下添リンク)があったのでそのエッセンスをご紹介します。
●BREXIT後、フランクフルトはますます金融センターとして重要になっている(ECBとドイツ連銀もここにある)。
●ドイツの銀行セクターでは雇用が長期的トレンドとして減少している(下図赤線)が、フランクフルトでは逆に増えている(青線)。
●銀行セクターの従業員数の中でフランクフルトが占めるシェアは、10年前の9%に対して、現在は11%に増えている。今後もフランクフルトへの集中は続く見込み。
●Helaba(州立銀行)の予測によると、来年末までにフランクフルトの銀行部門で 1,000 人の雇用が創出される見込み。
●リテール分野では人員や店舗削減が続いているが、高度なファイナンスやデジタル対応を中心に専門家に対するニーズはどんどん高まっている。
●2030年に必要になる仕事のうち4割は現時点で存在していない(今後新たに生まれる)とも言われている。
●フランクフルトでは人材確保がますます大変になってきている。
●オンライン求人ポータルでは、銀行関連求人広告数が直近 1 年間で6%増加している。
●銀行の人事部は、資格取得、研修、生涯学習支援などにもっと力を入れなければならなくなっている。
●ちなみに銀行の従業員の平均年齢は47歳と、他産業比約5歳高い。
<銀行関連統計リンク>
2021年時点で銀行数1,519、支店を含めた事務所数23,231か所(毎年減少中)となっています。