日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230305 欧州では3/26(米では3/12)に夏時間が始まります

 

3月26日にヨーロッパにはまた夏時間がやってきます。冬時間と違って翌日月曜朝の出勤時に遅刻の原因になりやすいので、みなさんお忘れなきようお願いします。

 

夏時間/冬時間の切り替えには以下の大きなデメリットがあるとされています。

  1. 多くの人々の「体内時計」を混乱させ、疲労睡眠障害、頭痛、憂鬱な気分、食欲不振などの原因になりうる。

  2. まだ寒い時期に夏時間が始まるので、朝の暖房費がかさんでしまっており(もちろん地域差あり)、夏時間の本来の目的であるエネルギー節約(昔は光源のエネルギー効率が悪かったので効果があったが、今や効果小)が実現できていない。


EU委員会が夏時間/冬時間の切り替え廃止を検討するため、EU市民に大規模なアンケート調査を実施したところ、84%という圧倒的多数が切り替え廃止に賛成(特にドイツで高率)だったので、EU委員会は2018年に廃止を決めたのですが、各国が夏時間と冬時間のどちらで固定するかで全然まとまらず、夏時間/冬時間はその後もずっと続いています(今後も廃止の目途なし)。

 

<夏時間/冬時間のベーシック>

  • 夏時間: 
    3 月最後の日曜日早朝に、時計を 1 時間進める(午前 1 時 59 分に、午前 2 時ではなく午前 3 時が続く)。⇒睡眠時間は 1 時間少なくなる。

  • 冬時間::
    10 月最後の日曜日早朝に、時計を 1 時間戻す(午前 2 時 59 分に、午前 3 時ではなく午前 2 時が続く)。⇒朝1 時間長くベッドの中にいられる。