https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/06/PD23_231_52411.html
ドイツ連邦統計局の発表によると、今年第1四半期の企業倒産(法人+個人事業者)は計4,117社、前年同期比+18.2%、負債総額39億ユーロ(円相当)となっていました。
上図赤線は官報掲載情報などをベースにする実験的先行指標で、今回5月までカバーしていますが、3月の高水準ほどではないものの、昨年後半から続く上昇トレンドが継続しているように見えます。
一方、ドイツ経済は、昨年第4四半期、今年第1四半期とマイナス成長が続いており、その割には企業倒産が抑制されているようにも見えます。
水準としてはまだまだ低いものの、じわじわ上昇してきているので、今後も注意して見ていこうと思っています。
昨年企業倒産はその事由(支払い不能、債務超過など)が発生してから公式統計の数字になるまで3~5か月かかりますので、上図はあくまで遅行指標(経済の姿を映すバックミラー)と位置付ける必要があります。
ちなみに企業倒産と個人破産(上図には含まれていない)を対比すると下図の通りになります。2007年以降、概ねパラレルに動いています(2020年の大きな振幅はコロナによるもの)。
<関連ご参考(ドイツ語)>