https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/04/PD23_169_811.html
先ほどドイツ連邦統計局からドイツ1-3月実質GDP速報が発表され、前期比フラット(細かく見ると+0.047%)と、2期連続マイナスのテクニカルリセッションは辛うじて回避されたものの、昨年10-12月期は▲0.4%⇒▲0.5%へと下方修正されるというやや弱い内容でした。
https://tradingeconomics.com/germany/gdp-growth
速報なのでヘッドラインのみの発表で、内訳については5月25日を待つ必要がありますが、個人と政府の消費が弱く、投資と輸出が強かった、とだけコメントされています。
市場予想の前期比+0.1~0.2%を下回りました。
昨年Q2も0.2%下方修正され、前期比▲0.1%となったため、昨年はQ2(▲0.1%)、Q4(▲0.5%)と4回中2回が前期比マイナスだったということになりました。但しQ1が0.25上方修正されたため、通年の+1.9%には修正ありません。
足元のドイツの潜在成長率は1%をやや下回っていると言われており、前期比+0.2~0.3%という低い水準が巡航速度となっていることから、日本同様ドイツも、ちょっと何かあれば(予想外の在庫減少など)比較的簡単に前期比マイナス成長に陥ってしまうということです。
まだ速報なので、今後リバイスされることも十分ありうるわけですが、私が常時フォローしている以下3つのGDPナウキャスト指標はいずれも大きめのプラスを予想していましたので、今回は外れた格好となっています。
①ドイツ経済省NOWCAST:+0.3%
②ドイツ連銀WAI:+0.4%
③ifoCAST:+0.73%
なお、他のユーロ圏主要国がしっかりしているのに比べると、ドイツはかなりのアンダーパフォーム(欧州の病人)となっています。
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