日独経済日記

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20230911 フリック代表監督解任についてのドイツメディアの報道ぶり

 

日本戦での大敗が決定打となり、ドイツ代表フリック監督(写真)が解任されたことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。

 

  • 監督解任は長い間待ち望まれていた。来年のホーム(ドイツ)でのUEFA欧州選手権開催を前にターンアラウンドを実現するための最後のチャンスだ。
  • ドイツサッカー連盟(DFB)が代表監督を解任するのは今回が初めて
  • 明日(9/12)ドルトムントで行われるW杯準優勝国フランスとの国際試合では、暫定的にDFBスポーツディレクターのルディ・フェラー氏が指揮を執る。

  • ドイツ代表の弱さの原因についての首尾一貫した分析はまだどこにも見当たらない。答えは恐らく、純粋にスポーツ的なものではなく、マネジメント、リーダーシップ、モチベーションといったテーマに深くかかわっている。
  • 折しもドイツのバスケットボール選手たちは世界制覇を成し遂げ、模範を示した。チームスピリット:仲間のプレイヤーに対する自己犠牲的な献身に加えて、ピッチ上での口論さえも、自信にあふれた監督の仲裁により結局パフォーマンスの向上につながっている。これこそ監督の役割ではないか。
  • もちろん、最終的な責任の大部分は監督というより選手の方にある。キミッヒ、ギュンドアンらの中心選手は、日本戦前から監督を信頼しておらずおり、これではどんな戦術変更もワークするわけがない。
  • 今の代表チームにはしっかり機能するヒエラルキーとストラクチャーがまず必要だ。
  • フリックは選手の出入りを繰り返し、その基準はしばしば理解しがたいものだった。あれやこれやとを試しすぎた結果、非常に才能のあるプロフェッショナル達が、無知でアイデアもなくピッチに立ち尽くすはめになった。
  • 後任監督については、シュピーゲル紙が「バイエルン監督のユリアン・ナーゲルスマンですでに決まったも同然」と報じており現時点で最有力。ja.wikipedia.org
  • 他には、ユルゲン・クロップ、ステファン・クンツ、マティアス・ザマー、マティアス・グラスナー、ルイ・ファン・ハールラルフ・ラングニック、らの名前も挙がっている。
  • 他の球技では、外国人監督がドイツで大きな成果を上げている。
    アイスランド人ダグル・シグルズソンハンドボールでヨーロッパチャンピオン
    スウェーデン人トニ・セーデルホルム:アイスホッケでW杯準優勝
    カナダ人ゴードン・ハーバート:昨日バスケットボールでW杯初優勝

 

<日本語報道例>
www.soccer-king.jp