ドイツ連銀9月月報がリリースされたので、経済分析部分のエッセンスを以下ご紹介します(下添のドイツ経済省月報と併せてチェックすることをお勧めします)。
- ドイツ経済の見通しはますます不透明になってきており、夏場に景気回復の兆しは見られなかった。
- 2023年第3四半期実質GDPは前期比ややマイナスとなる可能性が高い。
- 物価上昇がやや鈍化し、賃金上昇も力強く、労働市場の状況も良好であるにもかかわらず、家計は依然として支出を控えている。
- 消費関連、製造業関連のサービス業も苦戦。
- 金利上昇が生産財需要を圧迫。
- ifo研調査による今後3か月の製造業生産計画も弱い。
- 雇用は安定しているが、IAB失業バロメーターは、最近いくらか悪化しており、失業率がやや増加することを示唆。
- インフレ率は依然として高水準にある。HICPは今後数カ月低下するものの、賃金が強いため中期的には2%を大きく上回る可能性あり。
<ドイツ連銀がフォローしている主要計数>
上から順に、受注(製造業/建設)、生産(製造業/建設)、貿易、雇用、物価
なお、別件ですが、毎週月曜夕刻にドイツ連銀がGDPナウキャストの一種として発表している週次経済活動指数(WAI)は四半期実質GDP前期比プラス0.5%と引き続き堅調に推移しています。
10/31に速報発表予定の実質GDP前期比の市場予想は現時点で▲0.1%程度となっています。
https://tradingeconomics.com/germany/gdp-growth
<日本語報道例>
<経済省月報>
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