日独経済日記

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20230923 ドイツ男子サッカー代表新監督に36歳のナーゲルスマン氏

ja.wikipedia.org

 

先日(9/9)の日本との国際親善試合で1-4と大敗を喫した後、電撃解任されたフリック代表監督(58歳)の後任に、バイエルン・ミュンヘン監督のユリアン・ナーゲルスマン氏(36歳、来年7月末までの契約、写真)が就任したことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。

 

  • ドイツサッカー協会(DFB)としては、同氏は最初から現実的解決策としてのファーストチョイスだった。今回下馬評通りの順当な着地となった。
  • 彼は36歳とあまりにも若いため、前職のバイエルン・ミュンヘン監督時代は、ノイアーミュラーなど一部のスター選手とうまく行かず、結局監督を解任された。これが最大の不安材料。 
  • しかし、彼の若さと勢いは代表チームにとってプラスにもなりえる。特に将来ビッグクラブへの移籍を希望している若手有望選手たちにとっては、来年の欧州選手権はアピールの場として非常に重要であり、ナーゲルスマンなら若手の力をうまく引き出してくれるはず。
  • ムシアラ、キミッヒ、サネ、ニャブリなど、バイエルンとドイツ代表の主力選手たちとは実際にバイエルン時代からうまくやっていた。
  • ドイツ代表は過去4度世界チャンピオンとなった実績があるものの、現在はごく凡庸なチームに過ぎず、FIFA世界ランキングは15位にとどまっている。
  • 現在のドイツ代表チームはこれまであまりにもふがいなかったため、ファンのサポートを完全に失ってしまっている。来年ホスト国となる欧州選手権まで残されて時間は少なく、信認回復のために全力を尽くさなければならない
  • バイエルンは今年3月にナーゲルスマンを監督として解任した後も、市場で高く売れるだろうと考え(移籍金狙い)、来期(2026年7月末)までの契約を残していた。
  • ドイツ代表監督としてのナーゲルスマンの月給は40万ユーロ、来年7月末までの合計は360万ユーロと現在の報酬(今期年棒7百万ユーロ、うち3ヶ月分は支払済)を大きく下回るため、バイエルンナーゲルスマンの代表監督就任を後押しするため同氏に100~150万ユーロの一時金を追加で支払う見込み。(ちなみに森保監督の年棒は推計3億円~190万ユーロ相当
  • ナーゲルスマン:「カネはもう十分ある(ので超好待遇のバイエルンをやめて喜んで代表監督を引き受けた)」。

 

ドイツ代表のFIFAランキングは現在15位と低迷していますが、10/14の対米国戦(11位)、10/18の対メキシコ戦(12位)で新監督の手腕が試されることになります。

 

<本件関連日本語報道例>

www.soccer-king.jp

 

FIFAランキング(9/21時点)>

トップ5は、アルゼンチン、フランス、ブラジル、イングランド、ベルギーと順当な顔ぶれとなっています。日本は19位(アジアトップ)です。

www.fifa.com

 

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