日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20231127 実質実効為替レートで見る円とユーロ

https://www.bis.org/statistics/eer.htm

 

BISが発表(上記リンク)している実質実効為替レート(貿易量や物価水準を勘案した上で通貨の購買力を測る総合的指標)のデータ(対象64カ国のBroadインデックス, 2020=100)から、EUR(赤/橙)、円(青)、ドル(黒)をチャートにしたものが上図です。

 

●円については、長期でも短期でも円安が進行中で、ユーロやドルに比べて振れ幅がかなり大きいことが特徴的です。

 

●より長期の日銀データをベースに、今夏あたりから「過去最低水準まで低下」と話題になっていました。

 

●ユーロについては、ドイツ(赤太線、1998年末まではドイツマルク)とユーロ圏(橙)の2種を冒頭グラフに表示しています。

これを見ますと、ユーロ紙幣/硬貨の流通開始 (2002年初)頃までは  ドイツマルクがユーロ圏全体の通貨より1割程度高かったのが、その後収斂していることが判ります。

また、ユーロは円やドルより振れ幅が小さくなっています。

ドイツはユーロ導入(1999年初)により、最大の輸出先である他のユーロ諸国との間の為替リスクとコストから永久に解放されました。

輸出大国ドイツは  通貨安、通貨安定、低コストを享受できているということが言えるでしょう。
 

<日銀の(名目/実質)実効為替レート解説>

www.boj.or.jp

 

<ドイツにご関心ある方は是非こちらも>

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