ブンデスリーガ1部昇格を賭けた入れ替え戦(浅野琢磨を擁するボーフム VS 田中碧を擁するデュッセルドルフ)、フォルトゥナ・デュッセルドルフは初戦を3-0で勝利していたので、1部昇格がほぼ確実視されていたが、第2戦で0-3で追いつかれ、延長戦は0-0でPK戦に突入。最後は内野貴史選手がPKを外して敗戦/1部昇格ならずという結果になった。
フォルトゥナ敗戦が決まった直後、ファンの暴徒化を防ぐべく大量の警官隊がピッチに駆け込んだこともあり、何とも重苦しく、物々しい雰囲気となった。
<地元新聞ライニッシェポストの報道ぶり>
- 「フォルトゥナ、苦い涙の谷に沈む」
- 内野貴史のPK失敗により、デュッセルドルフは劇的な2部残留を決めた。
- 内野は不幸の山の中で押しつぶされそうだ。介護者が付き添って23歳の彼を必死にサポートしようとしている。
- 今回の入れ替え戦では、4年ぶりのブンデスリーガ1部昇格に対する期待が、選手とファンの間で否応なく膨れ上がっていた。
- 最初のレグを3-0でリードしておきながら、逆転負けに終わったという事実は、想像を絶しており、選手もファンも完全に言葉を失っている。
- しかし入れ替え戦で1部のチームが2部チームを退けるのはよくあること(下表ご参照)。
- ファンたちはどんな時でも引き続きフォルトゥナを応援し続けるだろう。
<これまでの入れ替え戦結果>~今回を含め、2部チームが1部チーム勝ったのは16回中3回のみ。
1部チームの平均値が、売上250百万ユーロ/人件費90百万ユーロであるのに対し、2部チームはわずか44/14百万ユーロと財務的に大きなハンデを背負っていることがその一因。
<試合結果>
<日本語報道例>~浅野選手は後半途中出場だったが、試合の流れを変えた上、PKでは重圧のかかる中の4番手としてしっかり決めて、逆転勝利に貢献した。PK戦で内野選手があんなことになるくらいなら、いっそ浅野選手が逃したいくつかの決定機を決めておいて欲しかった。。。
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