日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240628 米大統領選TV討論についてのドイツメディアの報道ぶり

ドランプ優勢と評価され、当選確率格差は拡大。

6月27日夜に開催された、バイデン氏とトランプ氏による米大統領候補の第1回TV討論会についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通り:

  • 異例に早いタイミングでCNN主催により開催(次回は9月10日にABC主催)。
  • 今回の選挙で最初(2020年10月以来)のTV討論会。
  • 厳格に規制された無観客の場で、経済情勢、中絶の権利、移民、ウクライナ戦争などが主な議題となった。
  • バイデン、トランプとも個人攻撃に終始した。
  • 発言時間はトランプ氏41分2秒/バイデン氏36分12秒。
  • バイデンはトランプが嘘つきで、全てを誇張していると非難し、トランプを犯罪者(議会襲撃扇動、その他多数の容疑)、敗者と呼んだ。
  • また、トランプが大統領時代に気候変動対策に何もしなかったことを非難した。
  • バイデンは、全米ベースでの中絶の権利回復を約束した。
  • トランプはバイデンを史上最悪の大統領だと非難した。
  • バイデンはメキシコ国境の管理が甘く、移民による犯罪を急増させているだけでなく、2021年にはアフガニスタンからの性急な米軍撤退で最悪の判断を下した。
  • トランプはまた、選挙に勝てば正式な就任前にもウクライナ戦争を終わらせると約束した。
  • バイデンは特に討論会の前半、よくどもり、弱弱しく、トランプに圧倒され、動揺しているように見えた。ただ、後半に向けては持ち直した。
  • CNN世論調査によると、トランプを勝者とした人が67%、バイデンはわずか33%だった(市場の評価については冒頭2段目のグラフご参照)。
  • バイデンのパフォーマンスに対してバイデン側の民主党員からも不満の声が上がっている(バイデンの元広報部長ケイト・ベディングフィールド氏:「本当に残念なパフォーマンスだった」)。
  • ドイツ政府内の米国担当者は、夏にも民主党の候補者入れ替えがありうると分析している。
  • 両者(特にバイデン)が高齢であることに対する懸念は、一層強まった
  • トランプは選挙結果受入れをずっと留保し続けている。どちらが勝利しても、大統領選後の混乱は不可避か。

 

<日本語報道例>

www.bloomberg.co.jp

 

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<ドイツニュースダイジェスト連載コラム>

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