①雇用統計ヘッドライン（8月）～連邦雇用庁：「経済の停滞相応に労働市場も弱い」
●失業率（ドイツ国内基準）～3ヶ月連続6.0％で横ばい。
州別にみると北（ブレーメン、ベルリン、ハンブルク）で高く南（バイエルン、BW）で低い傾向が鮮明。
但しILO基準では3.4％と、EU（平均6.0％）の中では優等生（下から5番目）。
●失業者数前月比増減～季調後+2千人と、+16千人程度を覚悟していた市場の予想を大きく下回った。
https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-rate
●就業者数～増加の勢いが減衰し、足元ほぼゼロ成長。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/08/PD24_331_132.html
②雇用先行指標（データ系）～いずれも弱く、当面改善は見込めそうにない。
●（雇用庁経由）求人数～求人残高（上線）も新規求人（下線）も減少傾向継続。
●オンライン求人数（INDEED）～低下トレンド継続（上記と整合的）。
●操短対象者数～直近6月232千人とじわり増加（5月215千人、4月223千人）。
③雇用先行指標（センチメント系）～一部に改善の兆しあるが、まだまだ弱い。
●IAB～失業コンポーネント（橙）にまだマイナス圏ながら改善の兆し（冒頭の失業者数前月比増減が微増にとどまったことと整合的）。
https://iab.de/daten/iab-arbeitsmarktbarometer/
●ifo～こちらは製造業と小売・卸売業主導で悪化継続。
https://www.ifo.de/en/facts/2024-08-28/employment-barometer-germany-declines-august-2024
④輸入物価（7月）～前月比▲0.4％と落ち着いてはいるが、前年同月比ベース（下図）では+0.9％とディスインフレ圧力が徐々に後退してきている。エネルギー（特に原油）と農産品価格が押上げ。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/08/PD24_330_614.html
⑤ドイツ実店舗小売店トップ10（2023年）～トップ3の①エデカ、②レーヴェ、③リドルを筆頭に食品（ディスカウント）スーパーが中心だが、ドラッグストアのdmが8位、総合電器のメディアマルクト/ザトゥルンが10位に食い込んでいる。
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