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本報告書のエッセンスは以下の通り:
- 昨年の▲0.3%成長に続いて今年も▲0.1%とマイナス成長に陥る見込み。来年も+0.4%と僅かな成長止まり。
- ユーロ圏経済の足を引っ張り続けているだけでなく、他の先進諸国との競争にも負けている(冒頭表)。
- インフラ、教育、防衛への支出(「未来志向の投資」)がドイツでは過小。欧州他国の対象支出GDP比(下図赤線)をドイツ(積み上げ棒グラフ)はずっと下回っている。
- 特に国防と教育で他国比見劣りが顕著。
- 「未来志向の投資」不足は長年定着してしまっている。これを確実に打破するためには、対象分野への最低割当額設定などの制度的対応が必要。
- ドイツはデジタル金融分野でも遅れをとっており、イノベーションと効率性向上の機会を逃している。デジタルユーロ導入を起爆剤にすべき。
- 都市部の住宅不足解消も喫緊の課題。安易に家賃上限設定や家賃補助などで対応せようとせず、住宅供給のインセンティブ強化に徹するべき。