本日ドイツ連邦統計局から2021年ホテル・レストラン業界の売上高速報値が発表され、
実質前年比フラット、名目+2%となっていました。
コロナ前の2019年比では、実質約▲40%、名目▲36%ですから、2年間連続で平時の6割程度の低い売上高で走り続けることを強いられたという状況です。
今年もオミクロンで苦しい展開が続いていますので、いつ頃からどれくらい盛り返せるかについても見通しづらい状況となっています。
ちなみにドイツのGastgewerbe: ホテル・レストラン業界 は以下の3つから構成されています。
- Beherbergungseinrichtungen: ホテル、ペンション、キャンピング場等
- Gaststätten: レストラン、カフェ、バー等
- Kantinen/Catering: 社員食堂、ケータリング(機内食含む)等
平時の年間総売上高は約900億ユーロ(約12兆円)
その中の1,2,3のシェアは、それぞれ35%、54%、11%(飲食2/3、宿泊1/3)となっています。
コロナ禍における2年間、夏には毎年いったんかなり戻すものの、寒くなってくるとコロナが再び広がって客足が遠のく/規制が厳しくなるため、平年比3割程度まで落ち込んでしまうというパターンを繰り返しています。
(赤線:原系列、青線:季調後)