先週後半は、ドイツを含む欧米主要国で軒並み50.0を大きく割り込むPMIが出て、
グローバルリセッション懸念台頭⇒グローバル長期金利低下
という相場が始まりました。
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/7da2f1b22f92492283ff1abbab5bd333
上記の非常に弱いドイツPMI(総合で48.0)を裏付けるかのように、本日のifo景況指数も非常に弱い内容(総合で88.6、赤線)となっていました。
6月に急浮上したガス不足に対する切迫した懸念と、需要を押し下げ始めたインフレを背景に、期待指数(青線)が主導する形での低下です。
サイクル図的には、まだ辛うじて景気「減速」局面に踏みとどまっていますが、もう少し現況指数(横軸)が悪化すると、景気「後退」局面に突入します。
業種別(左上から右下の順に、製造、サ-ビス、小売・卸売、建設)にみると、いずれも期待指数(青線)がマイナス圏から更に低下して、比較的高水準だった現況指数(黒線)を押し下げ始めているというパターンになっています。
ちなみにドイツ連銀(BUNDESBANK)がGDPのNOWCAST的なインディケーターとして毎週発表している週次経済活動指数(WAI)は、足元+0.1%ペースでの(マイナスでこそないが)超低空飛行状態を示唆しています。
Weekly activity index for the German economy | Deutsche Bundesbank