https://monde-diplomatique.de/
デュッセルドルフ中央駅の売店に立ち寄った際、仏ル・モンド紙のドイツ語版国際政治解説月刊紙「LE MONDE diplomatique」を偶然発見。
5.2ユーロ(740円)もするのでやや躊躇しましたが、そもそも海外メディアのドイツ語版は非常に珍しく、フランスの視点はドイツにとっても重要ですので、勉強と思って買ってみました。
トップ記事は最近の英国政治の混乱(スタグフレーション+トラス就任早々のマクロ失政+信頼の証としての女王喪失+スコットランド独立問題+BREXIT/北アイルランド問題再燃)についての解説なのですが、「親分とのお別れ」という日本のヤクザに関する記事が掲載されていたのでチェックしておきます。ざっと要約すると以下の通り。
- 日本のヤクザ江戸時代に生まれ、戦後は秩序維持に大きく貢献した。違法ギリギリのグレーゾーンにおける迅速な問題解決を担う必要悪として成長してきた。
- 西側諸国のメディアの中で日本のヤクザはものすごく強力なマフィアのように描かれていることが多いが、実際は存亡の危機にある。
- 近年ヤクザの収入を断つための法整備が急速に進められている。ヤクザに少しでも関係のあるビジネスは禁止され、銀行はヤクザ関連の口座を次々と凍結し、警察は組からの足抜けを強力に支援している(取調べ中に説得したり再就職先を斡旋するなど)。その結果、ヤクザの組員数は直近15年で7割も減少している。
- しかし、元組員の再就職比率は3%程度と低く、多くが刑務所に舞い戻ってきている。
<巻末の風刺画> 左上→右下の順に
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