日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230315 ドイツ個人消費、昨年堅調も今年はマイナス見込み

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/03/PD23_106_811.html

 

今朝の連邦統計局発表によると、昨年の個人消費は、名目+10.7%、実質でも+3.4%となかなかの堅調ぶりでした。

  • +6.9%とインフレ率が大幅に上昇したにもかかわらず、コロナ制限の解除の好影響が大きかった。
  • 旅行や外食などのサービス支出が実質ベースで+8.3%と大きく増加
  • ただし、2019年(コロナ危機前)比ではまだ▲1.3%
  • 一般家庭における電気代は前年比+19.3%、ガス代は+13.9%と急騰したが、節約に徹したため、実質ベースでは電気代▲0.5%、ガス代▲26.4%(暖冬のおかげ)で着地。
  • 貯蓄率は前年比約 4 ポイント低下の11.4% で、ほぼ平年並みに。

ただし、今年も6%くらいのインフレが続くので、さすがに実質ベースの個人消費はマイナスに落ち込む見込みです(下表ハレ研予想では、年初特に弱くて今年▲0.3%/寄与度▲0.1%)。

 

 

ちなみに昨年のGDPに占める個人消費の割合は、51.2%(1978.9÷3867.1)です。