日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221101 ドイツ川上物価にピークアウトの兆し

先ほど発表されたドイツ9月輸入物価は市場予想に反してわずかながら反落し、その後のエネルギー価格低下(後述)も併せて考えると、インフレピークアウトに少し期待を持たせる内容でした。

但し、前年同月比+30%前後での推移が続いているので、+17%前後が精一杯の輸出価格を大きく上回っており、交易条件は悪化が続いています。

 

2015年を100とするインデックスで見ると下図のような推移となっており、水準的には2015年比、ガス(黒)は6倍、原油(青)は2倍、全体(赤)は1.5倍というレベル感です。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2022/11/PD22_462_614.html

 

なお、ガス、原油、電力といったエネルギー国際(川上)価格はその後だいぶ落ち着いてきています。CPIが実際に下がるまでは相当時間がかかるでしょうが、川上のインフレ圧力は着実に低下し始めています。

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