ドイツのリセッション懸念が高まっている折しも、7月(第3四半期の最初の月)の製造業受注が前月比▲11.7%、鉱工業生産が前月比▲0.8%と立て続けに市場予想比弱く出たため、不安が一層掻き立てられています。
生産、新規受注、受注残の水準(インデックス)をグラフにしても、このようにややわかりづらい(特に新規受注は航空機の大口受注でブレている)のですが。。。
短期トレンドを炙り出すために、3か月移動平均ベースでグラフにしてみると、
新規受注(青):横ばい(下向きではない)
生産(緑) :やや弱含み推移
受注残(赤) :減少しつつもかなりの高水準(月商の約7か月分)を維持
ということが判ります。
冒頭の受注と生産の数字を見て、ドイツの景気がいよいよ大きく悪化し始めた、と解釈してしまうのは危険と思います。
ちなみにHELABA(ヘッセン州立銀行)が本日(9/7)時点で予想するドイツ実質GDP(前期比)軌道は、Q3+0.1%、Q4+0.3%、通年▲0.1%となっています。
また、本日アップデートされたifoCASはQ3▲0.47%%、Q4▲0.12%となっています。
Q3の速報値発表は10/31(火)で、市場予想は(本当の居所を確認するにはちと早すぎですが)+0.2%あたりとなっているようです。