本日ZDF(ドイツ第二公共放送)の政治家ランキング(▲5~+5の間で評価)が出ました。
相変わらずメルケル首相がトップ独走を続けているのですが、今回はショルツ蔵相がメルケル首相に次いで第2位に浮上しています。
現役首相と現役副首相のワンツ-フィニッシュというのは、過去にも他国にも恐らくあまり例はないでしょう。
一国のリ-ダ-がこんなにも高く評価され、愛されているドイツは本当に羨ましい限りです。しかしこの状態もいよいよ今年終わりを迎えるわけです。
次期首相候補のラシェットとベアボックは辛うじてベスト10に入っていますが、評価はマイナス圏で、メルケル首相と比べてしまうと共にかなり見劣りしてしまいます。
Wahlen(上記ZDFと同じ調査)の政党別支持率調査では、足元のショルツ人気が奏功し、SPDがこの2週間の間に5%ptも差を詰めてGreenと並びました(19%)。
ドイツ主要世論調査結果8つの平均値では、まだGreenがSPDを1%強リ-ドしていますが、これが逆転するようだとベアボックでなくショルツがラシェットの対抗馬に浮上します。
なお、UKブックメ-カ-のオッズでは既にショルツがベアボックを上回りはじめています(12.2%対9.09%)。
ゼーダー(ラシェットの身内のライバル)の5.56%というのは、ラシェットに大きなスキャンダルなどが出て「とてもこれでは選挙を戦えない」となった時に担ぎ出されることが期待されているのだと思います。
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ちなみに、米国大統領選ほど盛り上がったりしませんが、首相候補間のTV討論が9/26の投票日までに3回( 8/29, 9/12, 9/23)予定されています。
また、ベルリン州(市)とメクレンブルク=フォアポンメルン州の州議会選挙が連邦総選挙と同日実施となります(当初チューリンゲン州も加わる予定でしたが、延期されました)。但し、この2州が連邦総選挙に影響を与える可能性は低いと思います。
【メルケル後継3候補比較表】
SPDの支持率がGreenとほぼ互角になってきたら、ベアボックとショルツの10%と5%を入れ替え、ショルツを2番手に浮上させるつもりです。