①信号機連立交渉
- 現在テーマごとに22の部会(総勢約300人)に分かれて鋭意交渉中
- 11月10日(水)18時に各部会の中間総括発表見込み(各部会5ページ以内にまとめておくことになっている模様)
- 政策調整交渉の進捗状況について、現時点で具体的リークがほぼないのはいい兆候(3党が信義則をしっかり守っている証拠)
- 難航ポイントの一つである財政については、直近税収見通しで今後5年間税収がやや上振れしそうなことが判明したので、やや歩み寄りしやすくなったか
- Greenは予備交渉時点で明確にポイントを稼げておらず、やや焦っている
環境、外交でやや強硬なスタンスに出ている可能性が高い - 現メルケル政権でマース外相を輩出しているSPDとしては、外交では「既存路線踏襲」というざっくりとした状態のままで連立に持ち込みたい意向ながら、GreenとFDPは具体的な路線変更(特に対露、対中)を連立条件として求めており、外交部会は意外と揉めている模様
- 【11/14続報】来週から残った難題を対象にトップレベルでの交渉が本格化。Greenが要求している①2030年までの電力再エネ比率80%達成を連立契約に盛り込む、②風力発電を「公共の利益」と位置付ける(裁判などで簡単に止められなくする)をSPDとFDPが拒んでいるため難航している模様
②SPD
- エスケン(現共同党首、女性、党内左派)とクリングバイル(幹事長、男性、党内右派)のデュオで特段波乱なく決着しそうな様相
- 党首の半分が左派から右派にシフトすることになるので、ショルツ首相には追い風で、首相に専念しやすくなりそう
③CDU
- メルツ(党内右派)とレトゲン(党内中道)の一騎打ちになりそうな様相
- 今回初めて党員投票に委ねることになっているが、党員の間で高い人気を誇るとされていたメルツには期待されたほどの支持が集まっていない模様
- 党員投票で真っ二つに割れると、懸案の党内融和がさらに遠のくことになりそう