今なお世界中でインフレがひどいので、CPIが何かと注目を集めていますが、その中の品目別ウェートは、その国の人たちが何にお金を使っているかを客観的に測るための貴重なデータになります。
今年からドイツのCPIも日本と同じ2020年基準となり、比較しやすくなりましたので、日本(全国/東京)とドイツのCPIのウェートを比べてみたところ、以下のような(まさにイメージ通りの)発見がありましたのでご報告させて頂きます。
<日本とドイツの違い>
- 日本は食費のウェートがドイツより圧倒的に高い。日本人は魚介類、野菜、外食にお金をかけている。
- ドイツ人は生きる手段として最小限食べているようなところがあり、食事にあまりお金や時間や手間暇はかけない。
- 逆にドイツは諸雑費のウェートが日本よりかなり高いが、その主因は、たばこ、介護関連、各種保険料、銀行手数料(日本の銀行は超良心的と断言できます)。
- ドイツ人は家具や家事用品は高くても長持ちするいいものを買う傾向が強いせいか、そのウェートも高め。
- ドイツの教養娯楽を押し上げているのは、ドイツ人が大好きな旅行関連。
- (交通・通信で束ねられるとやや見えづらいが)ドイツ人は車関連にもお金をかけている。
<(ご参考)日本全国と東京都区部の違い>
- 東京は家賃が高いのでそのウェートが大きく、公共交通機関が発達しているので交通費は安く、そのウェートが小さい。
<ドイツCPIウェート>~2019~2021年のデータをベースに2020年基準作成
<日本のCPIウェート>~2019~2020年のデータをベースに2020年基準作成
https://www.stat.go.jp/data/cpi/2020/kaisetsu/pdf/5-1.pdf
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