コロナ完全終了で、航空旅客数は世界的に爆増(急回復)しているわけですが、
ドイツの航空旅客数(青)も同様に爆増(急回復)しています。
景気低迷のあおりで低迷する航空貨物量(赤)とは対照的です。
ドイツ連邦統計局(DESTATIS)のデータによると、今年前半の航空関連料金の値上げ状況(前年同期比)は以下の通りとなっています:
国内航空運賃:+3.9% (CPIウェート:0.032%)
国際航空運賃:+24.9% (同:0.459%)
うちアジア・オーストラリア:+42.5%
欧州:31.9%
南米:19.6%
アフリカ:16.6%
国内パッケージ旅行:+14.5% (同:0.075%)
海外パッケージ旅行:+10.0% (同:1.247%)
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/Zahl-der-Woche/2023/PD23_29_p002.html
なお、昨日ご紹介したドイツ連銀月報の経済分析でも、パッケージ旅行がかなり値上がりしているので、夏場のインフレは高止まりする、と予想されています。
但し、輸入物価、生産者物価などの川上物価(青線)はかなり下がってきたので、9月以降はCPI(赤円)も再び低下に向かうものと思われます。
ちなみにドイツ連銀のインフレ(HICP)予想軌道はこんな感じです。
直近(6月)の前年比+6.8%から年末に向けて3%近くまで(主にベーシス効果で)下げた後、かなり下げ渋る見込みです。
★ドイツ経済全般の状況についてはこちらをご覧ください。