半年毎に実施・発表されるドイツ銀行協会の経済予測が本日発表されました。
会員銀行の15人のチーフエコノミスト達によって作成されているので、公的機関のものより金融市場のコンセンサスに近いものになります。
ヘッドラインは上図の通りで、他機関と比べると、今年ゼロ成長、来年はGDPもインフレも弱めというのが特徴になっています。米欧金融不安台頭による引き締め効果を勘案した結果のようです。
- エネルギー価格の一段の高騰やガス不足を免れたため、ドイツとユーロ圏は深刻な景気後退を回避することができた。
- しかし、エネルギー価格の高止まりと依然として高すぎるインフレが、個人消費と企業投資の重荷となっている。
- 金融不安台頭により米国が今年後半に景気後退に陥る可能性が高まっている。
- 今後も外需にはあまり期待できない。
- 労働市場は驚くほど堅調。
★第1四半期GDP(4/28速報発表)は前期比▲0.3%を見ています。
なお、以下のようなユーロ高、金利高止まり、原油堅調を前提として/予想しています。
2023 年 3 月 28 日 | 2023年末 | 2024年末 | |
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EUR/USD | 1.08 | 1:12 | 1:16 |
ドイツ国債利回り(10年) | 2:31 | 2.60 | 2.60 |
原油価格(ドル/バレル) | 78.50 | 88.00 | 85.00 |