日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230405 ドイツ4大研春季合同経済予測のエッセンス

https://www.ifo.de/fakten/2023-04-05/gemeinschaftsdiagnose-fruehjahr-2023-inflation-im-kern-hoch

 

その後動画でも解説しました。よろしければ。

youtu.be

 

 

先ほどドイツ4大研(DIWはマクロ経済予測機能を停止中)による春季合同経済予測が発表されたので、そのエッセンスをお届けします。

 

GDP/インフレ予測 他機関との比較~ほぼコンセンサス通り

 

今年Q1のGDPは前期比+0.1%、Q2以降は+0.2%/+0.4%/+0.4%を予想。

 

●寄与度~建設▲0.6%。在庫+0.6%ptと外需+0.4%pt頼み

 

●産業別~製造業前年比+1.6%(サプライ障害↓+エネルギー価格↓)
     vs 建設同▲4.0%pt, その他サービス▲3.6%pt, 商業▲2.4%pt

 


●インフレ軌道~今年は年後半に向けてベーシス効果で下がるものの、
 その後は下げ渋り(来年総合+2.4%/コア+3.3%)

 

 

●一人当たり賃金は、今年+5.7%、来年+5.5%上昇

 

潜在成長率は現在の1%弱から0.5%に向けて低下見込み。
 日本同様、労働投入(青棒)のマイナスがきつくなってゆく。

 

<日本語ニュースでの報道ぶり>

Bloombergですら気づかずに5大研と報じていますが、今回はDIWが入っていません。

www.bloomberg.co.jp