日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230426 ドイツ政府今年+0.4%成長予想へ上方修正

 

先ほどドイツ経済省から経済見通しのアップデートがありました。以下そのポイントを抽出しておきます。

  • ハーベック経済相が本日発表した政府春季予測によると、実質GDP成長率予想は今年+0.4%、来年+1.6%(前回1月:+0.2%/+1.8%)。~他機関比強め
  • ドイツ経済は今冬、極めて高い適応力と回復力を示した。鉱工業生産、受注、景況感など直近の経済指標は底堅い経済成長を示唆。
  • 企業のコスト増と一般家庭の購買力低下を緩和するために政府が講じた広範な支援策と安定化策が、深刻な景気減速を防いだ
  • ガス不足は、企業や消費者の節約努力のおかげで防ぐことができた。
  • インフレ:既にピークアウト。今年+5.9%、来年+2.7%へと低下する見込み。~他機関比低め
  • 個人消費:政府支援策や所得増加にもかかわらず、インフレによる購買力低下で足元厳しい。しかし今後のインフレ低下により、年後半には勢いを取り戻す見込み。
  • 建設投資:建設コストと金利コストの増加のため、低調な状態が続く。
  • 設備投資:世界経済と輸出の回復に伴い、顕著に増加する見込み。
  • 雇用:根強い高い労働需要を背景に、堅調維持見込み。

<他機関の予測との比較> GDP強め/インフレ低めの組み合わせになっています。


<主要計数表> 名目GDPは今年+6.1%、来年4.0%とかなりの高成長です。

        一人当たり賃金は今年+5.6%、+来年5.3%と高騰覚悟。