バイデン大統領が来年の大統領選挙での再選を目指して出馬表明したことについては、ドイツメディアでも大きく報じられています。その報道ぶりは以下の通りです。
- 長い混迷の後、ようやくバイデンが再選に向けて立ち上がった。ドイツとしては、80歳の彼の幸運を祈る以外に選択肢はない。
- 欧州が民主党を応援する正当な理由がある。トランプ的思考ではプーチンとの戦いが一層困難になる。
- 一方、バイデンは欧州の平和と自由をこれまで以上に保証するため、NATOに新たな命を吹き込んでくれた。
- バイデン再選は苦手のトランプを回避するという意味でもドイツにとって重大な国益。
- バイデンは、賃金上昇を伴う雇用増加に成功し、中間選挙では上院の過半数を確保した。これまでの実績はなかなか立派である。
- トランプを打ち負かすバイデンに、多くのアメリカ人が感謝することになるのかも知れない。
- しかし、彼はトランプ主義(トランプ的ポピュリズム)を打ち負かすことには成功していない。トランプでなければ誰でもいい、というものではない。
- バイデンは問題なく長いスピーチをし、世界中を飛び回れている。しかし時々健康上の不安を感じさせる発言や挙動がある。
- バイデンにとって最大の敵は、トランプでもデサンティスでもなく、彼自身の健康問題だろう。
- ハリス副大統領は非常に頼りない。1期目2期目を問わず、バイデンの身に何か起こった時がとても心配。
- バイデンは自分の仕事を完遂するため、自国の未来と国際法の支配を確保するために再度出馬すると言っているが、少なくとも今のところ米国民の分断の解消には全く成功していない。2期目にそれができる保証もない。