日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230707 メタの新SNS「Threads」についてのドイツメディアの報道ぶり


メタの「Threads(スレッズ)」は、個人情報保護の兼ね合いでドイツ/EU 諸国ではまだ利用できませんが、そのデビューについてはドイツでも既に相応に大きく報道されていますので、その様子をお伝えします。

  • メタの新SNSサービス「Threads」は木曜日(7/6)の夜、約100カ国で開始された。EU諸国はまだ含まれていないが、既に3,000万人のユーザーが登録した模様。
  • Threadsは、Twitterに最も近いライバルとみなされているが、その理由の1つは、同サービスがMetaの写真・動画アプリInstagramの10億以上のアカウント基盤を活用できるため。
  • ただでさえ足元脆弱なTwitterにとっては大きな脅威となりうる。
  • しかし、メタはこれまで(特に欧州で)数多くの問題(情報漏洩による米選挙への影響など)を起こしており、Twitterほど一般大衆の共感を得ることができない可能性もある。
  • Twitterのクローンを作るというザッカーバーグの試みは失敗する可能性が高い。Iインスタユーザーが一定の顧客ベースとなりうるものの、Twitterのように科学者、政治家、ジャーナリスト、著名人が相互にコミュニケーションするネットワークにまで発展させるのは非常に困難。そもそもインスタ顧客層の嗜好に合わないだろう。
  • マスク対ザッカーバーグの戦いでは、どちらも敗者となるだろう。
  • 現時点ではTwitterの初期の頃のように、誹謗中傷もなく快適な環境となっているが、いつまでその状態が続くかはわからない。Twitterには誠実さな大人はもういない。
  • 最長5分のビデオ、500文字まで投稿可能と、制約が少ないのはやはり便利
  • イーロン・マスクの監督下でTwitterはますます嫌われ、面白くなくなってきている。もしThreadsの登場でTwitterが終わるとすれば、2022年10月のマスク氏のTwitter買収がその主因と言える。
  • Threadsアプリは、位置情報、電話番号、連絡先などの個人情報をフル活用する。来年はEU、UK、米国で重要な選挙が行われるが、悪用されないか大変心配。

 

Threads(代り映えのしない投稿ながら)私もさっそく始めてみました。

www.threads.net

 

<関連語報道>

www3.nhk.or.jp