メタの「Threads(スレッズ)」は、個人情報保護の兼ね合いでドイツ/EU 諸国ではまだ利用できませんが、そのデビューについてはドイツでも既に相応に大きく報道されていますので、その様子をお伝えします。
- メタの新SNSサービス「Threads」は木曜日(7/6)の夜、約100カ国で開始された。EU諸国はまだ含まれていないが、既に3,000万人のユーザーが登録した模様。
- Threadsは、Twitterに最も近いライバルとみなされているが、その理由の1つは、同サービスがMetaの写真・動画アプリInstagramの10億以上のアカウント基盤を活用できるため。
- ただでさえ足元脆弱なTwitterにとっては大きな脅威となりうる。
- しかし、メタはこれまで(特に欧州で)数多くの問題(情報漏洩による米選挙への影響など)を起こしており、Twitterほど一般大衆の共感を得ることができない可能性もある。
- Twitterのクローンを作るというザッカーバーグの試みは失敗する可能性が高い。Iインスタユーザーが一定の顧客ベースとなりうるものの、Twitterのように科学者、政治家、ジャーナリスト、著名人が相互にコミュニケーションするネットワークにまで発展させるのは非常に困難。そもそもインスタ顧客層の嗜好に合わないだろう。
- マスク対ザッカーバーグの戦いでは、どちらも敗者となるだろう。
- 現時点ではTwitterの初期の頃のように、誹謗中傷もなく快適な環境となっているが、いつまでその状態が続くかはわからない。Twitterには誠実さな大人はもういない。
- 最長5分のビデオ、500文字まで投稿可能と、制約が少ないのはやはり便利。
- イーロン・マスクの監督下でTwitterはますます嫌われ、面白くなくなってきている。もしThreadsの登場でTwitterが終わるとすれば、2022年10月のマスク氏のTwitter買収がその主因と言える。
- Threadsアプリは、位置情報、電話番号、連絡先などの個人情報をフル活用する。来年はEU、UK、米国で重要な選挙が行われるが、悪用されないか大変心配。
Threads(代り映えのしない投稿ながら)私もさっそく始めてみました。
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