https://www.bundesbank.de/en/press/press-releases/payment-behaviour-in-germany-in-2021-894120
ドイツ連銀の「ドイツ人の決済における振舞い(2021年)」というレポートがなかなか興味深い(例えば上図のように「平均的ドイツ人は財布の中に100ユーロくらい入れている」など)ので、そのエッセンスを以下ご紹介します。
●個人情報保護に極めてうるさいドイツ人は今でも現金を多用(頻度で6割、金額で3割)。
●小額なほど現金で支払い
●コロナを機に、さすがに現金利用はやや減少し、オンラインショッピングが増加
●現金の引出しは8割ATM、1割銀行窓口、1割POS(スーパーのレジなど)
●手元に40EURくらいしかなくなったら、年30回くらいATMで平均230EUR引き出し
●現金の3大メリット:①匿名性、②金遣い把握、③事後の履歴確認不要
●現金は非常に重要なので、近い将来中銀デジタル通貨が普及したとしても、現金は併用される見込み(中銀も現金を廃止するつもりはない)
●取引銀行(複数回答ながら、口座維持手数料が高いので多くの人は1行取引)
①貯蓄銀行5割、②信組2割強、③普通銀行2割弱、④+⑤ネット計銀行2割強
●オンラインバンキング利用は75%まで上昇(WEBとアプリ併用)
手数料が高いクレカの保有率は半分程度(私も日本のだけにしています)
●ドイツでキャッシュレス決済といえば(クレカではなく)デビットカード
手元の現金残高を気にせず簡単に素早く使えるのが便利
●ドイツのモバイル決済は9割スマホ(ウォッチ類はまだ少ない)
アップルペイ、グーグルペイ、自分の取引銀行のアプリを使うのが普通
●仮想通貨を持っている人は4%とごく少数。大半が投資/投機目的
なお、これまでこの調査は3年毎くらいに実施されてきましたが、今年分を現在実施中のようなので、来年7月頃には上記をアップデートされた内容が発表されることになると思います(ので、乞うご期待)。
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