20231123 ドイツの気になるデータ5選（PMI、インフルエンザなど）

①ドイツ総合PMI（11月）～超低水準からのわずかな反発に留まっており、第4四半期実質GDP前期比▲0.7％（左図）を示唆しているとのことです（市場予想は▲0.2～▲0.3％あたり）。明日発表のifoも同様の感じ（低水準からわずかな上昇）で出てくることになりそうです。

但し、景気が底割れを回避しつつあるということで、ECBが利下げを急がない口実にはなるかも知れません。

https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/4b17e45241094fa3b97a9f55e81b7e74

②PMIドイツ製造業輸出センチメント（11月）～欧州が不振でかなり落ち込んでいます。①と併せ見てもドイツ経済に復活の兆しはまだ見えてきません。

https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/8aaf5bbd39a6428584dde6c6ff1b2bb2

③レストランの売上と雇用（9月）～コロナ前（2019年9月）比、売上▲12.6％、雇用▲6.7％で頭打ちと厳しい状況が続いています。近年新規開店したお店の生存確率は、1年80％、5年38％とのこと。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/11/PD23_N061_45.html

④インフルエンザ/コロナ流行状況～直近週は10万人当たり8,700人新規感染/720万人（人口の約9％）が罹患中と、直近7年では一番高い水準で推移しています（赤線）。会社の病欠も相当出やすくなっていますので、要警戒です。こんなに病欠されるとQ4のGDP押し下げ要因にもなり得ます。