https://gfds.de/aktionen/wort-des-jahres/
毎年12月初め頃、その年のドイツ流行語大賞(Wort des Jahres)が(上記サイトで)発表される。最高の活きたドイツ語教材であり、中級以上のドイツ語学習者には自身でもチェックすることを強く推奨したい。
毎年これくらいの時期になると、自分なりの流行語大賞候補をピックアップしてみて、実際にそれがどれくらい近かったかを検証するようにしているのだが、今年もチャレンジしてみたい。
評点目線としては、以下の10つの候補の中から、一つでも大賞に該当していたら「満点」、2つくらいベストテン入りしていたら「合格」としたい。
以下、自分なりに有力なのではないか、と思っている順に10個候補を掲げておく。
- Ampel-Aus:信号機連立崩壊~まさに今年最大のサプライズで現在進行形。
- Trump 2.0 / MAGA (Make America Great Again) 2.0:トランプ再選~ドイツは他のどの国よりもトランプが苦手で恐れている。
- Abschiebung:却下難民の強制送還~送還し損ねた人物による凶悪犯罪が大問題になり、これまでの寛大な難民受け入れスタンスが大転換した。
- Künstliche Intellligenz:AI~今年は世界的に見てAI元年だった(がドイツでの取り組みはイマヒトツ)。
- Strafzölle:制裁関税~対中EV課税、トランプ関税などの文脈で頻出。
- Antisemitismus:反ユダヤ主義~中東情勢の泥沼化でドイツ国内でも台頭。
- Wirtschaftskrise:経済危機~2年連続のマイナス成長不可避。メディアに頻出。
- Superwahljahr:スーパー選挙年~特にトランプ再選と政権崩壊が印象深い。
- Standortproblem:産業立地問題~コスト高、官僚主義で国際競争力低い。
- BSW (Bündnis Sahra Wagenknecht):極左ポピュリズム新党~AfDの強力なライバルとして今年結成され、全独支持率6~8%にまで台頭。
【番外編】Cucurella:スペイン代表ククレラ選手~EURO2024のドイツ対スペインの試合で、このハンドがペナルティーにならず、ドイツの中でずっと「納得いかない問題」としてくすぶり続けた。 意外とトップ10に入るかも知れない。
<昨年のドイツ流行語大賞解説>
<一昨年のドイツ流行語大賞解説>