旧東独経済に精通していることで定評のある、ハレ経済研究所(IWH)は6月21日にドイツ経済予測のアップデート結果を発表しました。
これによると
GDPは今年+1.6%、来年+2.2%、インフレは今年+7.2%、来年+4.3%と、コンセンサスより弱めの成長と強めインフレという組み合わせになっています。
内外主要機関による6月以降の予測値を単純平均すると、今年のドイツ経済の実質GDP成長率は+1.9%、インフレ率は+7.1%となっています。
ドイツのCPI軌道は、下図の通りかなりの高止まりとなりそうです。
なお、潜在成長率については既に労働投入がマイナスに転じており、0.9%(2021-2026年)とかなり低めに見積もられています。
余談ですが、今回の報告書の中では、日本の交易条件(緑:輸出物価と輸入物価の比)が円安と共に大幅に悪化していることも示されています。