日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220816 ドイツ政治情勢アップデート

ドイツ公共第二TV放送(ZDF)が毎月(1-2回)実施している世論調「Politbarometer」が8/12にアップデートされていましたので、その中の政治家人気ランキング(トップ10)、政党別支持率などについて簡単にご紹介します。

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  • 最近は、トップ政治家の評価が全体的に一様に低下し続けている。
  • 歯止めがかからないガス代/電気代負担急増への対策を中心にインフレ対応政策が不十分という不満がその主因(野党側も対案を示せていない)。
  • ただし、ウクライナ支援継続に対するドイツ市民の支持は高いまま(イタリアとは事情が異なる)。
  • 政治家人気トップ3Greenが独占(①ハーベック経済相、②ベアボック外相、③エツデミル農相)。
    党全体としての支持率上昇はいったん止まっているが、SPDを抑えて第2党の座を固めている。
  • ショルツ首相は4位どまり、かつ評価水準もじりじり低下中。
    誰がやっても難しい局面の中で、政治に対する不満の矢面に立たされている
  • コロナ感染が再加速した場合の政府方針(マスク義務は再導入するがロックダウンや学校閉鎖は回避)は国民の約7割が支持。
  • 現在政府が鋭意検討中の脱原発延期」は国民の3分の2が支持
  • 最近の他の世論調査における政党別支持率を併せて見ると、
    1位:CDU/CSU、2位:Green、3位:SPDという序列が定着。
    幸い、高まった不満が極右(AfD極左Linkeに流れている気配はない


Wahlumfragen zur Bundestagswahl – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)