ドイツ公共第二TV放送(ZDF)が毎月(1-2回)実施している世論調査「Politbarometer」が本日アップデートされましたので、その中の政治家人気ランキング(トップ10)と、政党別支持率をご紹介します。
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- トップは引き続きGreenの元共同党首二人(ハーベック経済相とベアボック外相)。ベアボック外相の人気が大きく上昇しトップに肉薄。
- ウクライナ危機対応でGreenの二人が毅然とした対応で信頼感を高めているのに対し、ショルツ首相はSPDの過去の親ロシア政策に引きずられて中途半端/後手後手という印象になっている。結構差がついてしまったので当面逆転は難しそう。
- FDPのリントナー財務相も経済界の期待に応えるような存在感を示せず、ジワジワ評価を下げている。
- メルツCDU党首は地方選連勝でやや復活。但し、政権内主要閣僚にはまだまだ見劣り。
- 10位のラムブレヒト国防相は、息子を軍の移送機に同行させる公私混同(コストは自己負担)で叩かれ、評価を下げている。
政党別支持率では、CDUとGreenが支持を伸ばす一方、SPDとFDPは評価を下げており、上記と整合的な動きとなっています。
5月に実施された2つの州選挙では二つともCDUが大勝しましたが、上記Wahlen以外の世論調査を含む全独レベルの政党別支持率を見ても、今月に入ってからCDU/CSUのSPDに対するリードが顕著(4~8%)になっています。SPDはGreenにも肉薄されています。
Wahlumfragen zur Bundestagswahl – Sonntagsfrage (Wahlumfrage, Umfragen) (wahlrecht.de)