ロシアによるウクライナ侵略戦争勃発以降、ドイツはウクライナからの移民/難民を積極的に受け入れています。その関連で、今朝ドイツ連邦統計局から以下のような統計が発表されていますので、ポイントをご紹介します。
- 今年2〜8月のウクライナからの流入(下図薄赤線)は累計952千人(1月14千人)。うち37%が18歳未満の子供(男女半々)。18歳以上では74%が女性。
- 戦争勃発直後の3月に431千人、4月198千人(去年まで月1千人程度)と急増。
- その後減少していたが、足元再び増加気味(7月58千人、8月70千人)。
- 全流入数の52%がウクライナ。
- 今年2〜8月のウクライナへの流出(下図薄青線)は累計78千人。
従ってネット流入は874千人。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2022/10/PD22_428_12411.html
ちなみにドイツの雇用統計では、ウクライナから流入した成人を今年6月から統計に含め始めたため、6月から急に失業率が悪化したように見えてしまっています。ドイツで大量レイオフが始まったわけではないので注意が必要です。
Germany Unemployment Rate - September 2022 Data - 1950-2021 Historical