昨日リリースされた世銀の世界経済見通し(GEP)
Global Economic Prospects (worldbank.org)
のメインメッセージは、既にいろいろと(日本語でも)報じられている通り、以下くらいでよいのだと思いますが。。。
- 2023年の世界の成長率は+1.7%(昨年6月時点の見通しからほぼ半減)
- 30年間で3番目の低成長。インフレ高止まりと金利上昇、戦争が逆風
- 成長減速と金融環境のタイト化、重い負債が投資を弱め、企業のデフォルトを引き起こす可能性が高い
- 世界的なリセッションと債務返済に窮するリスクを緩和するため世界が緊急に行動する必要がある
全198ページの報告書中には、いろいろ勉強になるデータやグラフが含まれていますので、私がざっとみて使えそうだと思った部分を以下ピックアップしておきます。
●EMの起債は昨年激減。輸入頼りの脆弱国ではスプレッド大幅拡大。
●低所得国(LICs) ~今局面で最もしんどく、危ない可能性が高い
●今局面の世界貿易の戻りはかなり鈍い
●GDP見通し一覧 ~日本は比較的健闘
●グローバルCPIは前回比大幅上方修正も、今年いっぱいは急低下局面
<日本語報道例>