ドイツ公共第二放送(ZDF)の月次世論調査結果(Politbarometer)で、最近就任したばかりのピストリウス国防相がいきなりドイツ政治家人気ランキングトップに躍り出ました。
ドイツのガス確保で大きな成果をあげたGreenのハーベック経済相が、昨年以降ずっとトップを走り続けてきたのですが、登板してすぐにレオパルト2提供問題を(ほぼ)解決し、力強いリーダーシップを発揮しているピストリウス国防相がいきなり高評価を得ている格好です。米国からも、フニャフニャしていたドイツからやっと骨のあるやつが出てきた、くらいに思われているはずです。
もともとはロシア語も堪能な親ロシア派でしたが、ウクライナ危機後はスタンスを明確に反転し、けじめをつけているため、変な目で見られることもありません。
メルケル時代は首相自らがトップを走ることが当然だったこの世論調査で、ショルツ首相はなかなかトップを奪回できず、今でも3位に甘んじているわけですが、同じSPDの友人の中からいい人を重要ポストに抜擢したという意味では、ショルツ首相自身の功績とと言っていいと思います。
Greenに負けていることが多かった政党別支持率世論調査でも、最近はSPDがGreenを明確に上回るようになっています。
ピストリウス氏はドイツでも全国レベルで特段有名な政治家ではありませんでしたが、最近はちゃんと日本語WIKIにもなっています。